ポイントなし出会い系サイトで出会った彼は
1人暮らしの私の家に来ていました。
ただ何時もとは違うところが1つありました。
それは
「何処にもデートに出かけていない」という事です。
「少し風邪かも」
そういう彼に私はデートを取りやめようといいました。
夜、体調がやはりイマイチのようで、私は彼にうどんを作りました。
消化の良いように少し柔らかめに煮て、
入れた具材も消化の良い物を入れました。
しかし夜になって高熱を出した彼。
熱を測ると40度を超えていました。
流石に市販の解熱剤では下がるはずも無く・・・。
彼はひどくうなされていました。
「彼がどうにかなるのではないか」
そんな急な不安に苛まれ、私は慌ててタクシーを呼び
総合病院の時間外診療に向かっていました。
当直の先生に、「とりあえず、点滴をしよう」といわれ
彼はそのまま診察室に缶詰になっていました。
「大丈夫でしょうか?」
そう聞く私に先生は
「大丈夫だとは思うけれど、明日の朝、一応検査をしてみましょう」
そういって立ち去っていきました。
うなされる彼を見て
「彼を失うかもしれない恐怖」が急に私を襲いました。
初めて見る彼の苦しそうな顔。
私は今にも泣き出しそうでした。
彼はけっきょく風邪から肺炎を併発していたようで、
ご両親にお迎えに来てもらい帰ることになりました。
初めて「彼が失うかもしれない」そんな恐怖心を抱いた事で
改めて私は彼をどんなに好きか分ったような気がしました。
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